Dream Baby Dreaming

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Dans le 7é arrondissement



パリ滞在期間も残り3ヶ月余りとなった。
動機はかなり曖昧だったものの、この街で、自分自身のことを見つめることが多少なりとも出来たような気がする。自分自身が動き出さなければ、周りは反応してくれないということを痛感させられもした。意外なところでレポンスは得られるものでもある。
と書いてはみたものの、基本的にはこの街を野良犬のように徘徊しているのが僕の日常。さまよっている間は、とにかく脳を空っぽにして心の赴くままに、ただひたすら歩く。そして、驚くような場所に出会う。振り返ってみると、パリに限らず、他の街に対しても同じような行動を取っている。もしかしたら、生来の寄り道好きなのかもしれない。あらゆる点において。

先日は7区内を勝手気ままに歩いた。地図を持参していても、犬の様にマーキングしないのが僕の悪い癖だ。上の写真の公園に再び訪れることができるか分からない。素敵な公園。下の写真は「Deyrolle」という昆虫、動物の剥製が売られているお店。孔雀やライオン、シロクマが至近距離で置かれているため、隅々まで観察することができる。瞳孔を見ると、それらは生きていないと分かるのだが、動物園では見られない毛並みや歯の部分まで見れる分、妙にリアリティがある。店内の空間は時が止まってしまったかのような、生きながらに死んでいるかのような、独特の命のリズムを刻んでいた。


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by drmbbydrm | 2011-08-14 20:45 | PARIS

CINÉMA EN PLEIN AIR



月日は流れて、パリはいまヴァカンスの期間である。エッフェル塔や凱旋門は、観光客で賑わっている。パリの人々はこの街を抜け出し、存分に各々のヴァカンスを楽しんでいることだろう。お国事情として、皆が一斉にヴァカンスを取るのではなく、時期をずらして取るらしい。例えば、子供を持つ人を優先させるといったように。

住人のいない空虚なパリ、観光客ばかりのパリ。

しかしヴァカンスに出掛けない人々のためにも、パリは創意工夫をこらしている。今回は、自分の住んでいる場所みたく、パリのすみっこで行なわれるフィルムフェスティバル「CINÉMA EN PLEIN AIR」について述べようと思う。
このイベントはParc de la Villetteの屋外のスペースを用い、7月19日〜8月21日まで開催される。日没時、だいたい22:15〜22:30に開始され、毎回一本の長編映画(日によってはプラス短編映画)を上映する。なので終了は終電間近。しかしながら、屋外の開放感と鑑賞が無料ということもあり、多くの人々が訪れている。
扱う映画はフランスだけでなく、世界各国のものが揃っている。日本の映画はないものかとスケジュールを確認したところ、監督は日本人ではないものの、数年前に話題になった「TOKYO」が上映されるのを発見。これは東京をテーマにしたオムニバス映画で、3人の映画監督がこの地をテーマに映画を製作したもの。未観賞であったため、この際観ることにした。付け加えとして、この「TOKYO」、なかでもLeos Caraxの「MERDE」がフランス人にどのようなリアクションをもたらすのかが気になったのも、僕に足を運ばせた理由のひとつ。
実際の映画は想像力を刺激する素晴らしいもので、日本人、東京に暮らす人々のセンシティブな部分が見事に描かれていた。先の「MERDE」は、怪人Merdeが東京の街を襲うという内容で、このセンシティブな部分に警笛を鳴らしたかのような作品であった。この極端な怪人を笑うのか、恐れおののくのかが大きな分かれ目であり、僕は恐れるまでは至らなかったものの、社会の風刺としてドライに観ていた。この映画で驚いたのは、多くのフランス人が終始笑っていたことであり、出自や国民性の違いを感じずにはいられなかった。こう思うのも僕がセンシティブな日本人だからだろうか。これがMerde à Parisだったら彼らのリアクションも異なるのだろうか。。。

そして、写真は「TOKYO」と合わせて上映されたMichel Gondryの「La Lettre」から。


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by drmbbydrm | 2011-08-01 20:29 | PARIS