Dream Baby Dreaming

カテゴリ:PARIS COLLECTION( 32 )

KRIS VAN ASSCHE PRINTEMPS ÉTÉ 2012

KRIS VAN ASSCHE

KRIS VAN ASSCHEのデフィレは全体的にとても実用的に見えた。最近のDior Hommeが削ぎ落としたミニマリズムになってきたのと呼応して、彼自身のレーベルも変化をみせている。色のトーンは黒、グレー、チャコール、オフホワイトが中心でやや控えめ。全モデルがクロップドパンツを履き、テーラリングをカジュアルに落とし込んでいる。5分丈のポロシャツは新鮮。
俯瞰の画像からでは判断しづらいが、素材の使い方がとてもナチュラルで、同じ色のトーンのなかに微妙な差異を見ることができ、とても美しい。一見クラシカルだけれども、手が込っている。ただ、Walterの直後に見たせいか、少し無難に見えてしまった。どことなく挑発して欲しかった。
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by drmbbydrm | 2011-07-11 01:32 | PARIS COLLECTION

WALTER VAN BEIRENDONCK PRINTEMPS ÉTÉ 2012

Walter Van Beirendonck

最も夢を見せてくれたコレクション。
パステルカラーの優しい色に満ち、縦に隙き間を多く設けたトップスは、のれんみたく心地良い。
全体的にとてもカラフルでありながら発色にいやみがない。きれいな色の服は、心にビタミン剤の役割をもたらすことを再認識した。テキスタイル、パターンも秀逸で、糸が縫い込まれたオリジナルの柄をパッチワーク状に組み合わせ、クラシカルなジャケットをリデザインしている。男女合わせて発表しており、途中からチュールを用いて作ったというアイテムがトップスやドレスとして現れた後、しばらく間をおいてから、浮遊感のある謎のモコモコしたものたちが登場。これらは現代美術家のErwin Wurmとのコラボレーションによって生まれたもの。性器のようなものもあり、非常にユーモアに満ちていたため、自分も含め、会場からは笑みがこぼれた。ラストルックはインビテーションに写されたものと同じオブジェであり、抽象的だったイメージが像を結んだ。この様なデフィレがあるからこそ、僕はファッションの虜なのだ。

Walter Van Beirendonck

Monsieur Walter Van Beirendonck

Thank you, Mr. Walter Van Beirendonck.
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by drmbbydrm | 2011-07-09 01:36 | PARIS COLLECTION

GUSTAVO LINS PRINTEMPS ÉTÉ 2012

GUSTAVOLINS

GUSTAVO LINS

ファッションの道を志す前に、建築を学んだ経験のあるGustavo Lins。そのためか、彼の衣服はモダン建築のようであり、直線と曲線がミニマルに交わったものが多い。
今回は、3区にあるギャラリー、「La Galerie Particulière 」にて行なわれた。
ギャラリーに入ると、先にトルソー(下写真)が展示されていた。合計3体のモデルが交互に現れ、コートを脱ぎ、それをトルソーに掛けていく演出。誰かのものであった衣服が、誰のものでもなくなるという瞬間。所有者の手を離れることによって、別の造形的な美しさが滲み出てくる。コートの造形もそうであったが、コートを脱ぐ時、次第に見えてくるシャツや革のジレなどの構築的な部分に惹かれた。

GUSTAVO LINS
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by drmbbydrm | 2011-07-07 23:00 | PARIS COLLECTION

JULIUS PRINTEMPS ÉTÉ 2012

JULIUS

当日のHenrik Vibskovのアフターパーティで出会ったフランス人男性に、このブランドについての意見を訊かれ、あまりにも唐突であったために、月並な返答をしてしまったところ、「最初はショッキングだったので、皆JULIUSを崇拝したが、回を重ねる毎に皆は飽きてしまった」という辛辣な返答があった。JULIUSに対するオーディエンスの変化を肌身で感じることはできないが、今回のデフィレを見て、他のデザイナーと比較すると、ゴシックは一瞬の流行であったのか否かという疑問が浮かんだ。
今回は建築家のZaha Hadidから影響を受けたというコレクションを披露。彼女のエッジとマテリアルの使い、有機的な層からインスピレーションを受けたという。有機的というよりは、エッジとマテリアルの部分が視覚的に際立っていたため、後に見返してみて、レイヤー部分のしなやかさに気が付いた。会場がインダストリアル・ミュージックの気配に満ちていたため、Zaha Hadidの背景を読み取ることは難しかったが、他と比べ、最もゴシックの要素が強く読み取れた。

JULIUS
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by drmbbydrm | 2011-07-05 23:20 | PARIS COLLECTION

VIERS 5 FASHION DEPARTMENT PRINTEMPS ÉTÉ 2012

Vier5 fashiondepartment

10区のカフェ、「Le Catrina」にて、Vier5 Fashion Departmentのささやかなデフィレが行なわれた。店内を靴下のままのモデル達が練り歩く。同じ時間内にYVES SAINT LAURENTが行なわれていることを考えると、業界の温度感の違いを想像してしまう。
服装はルースなものばかりで、縫製の粗さに目がいってしまうが、写真のスパンコールを用いたアイテムはカフェ内に小さなミラーボールが現れたようで、微笑ましかった。もう少しスパイスが欲しかったが、男性モデルの身長が170cm未満ばかりだった点や、Vier5なりの普段着を提供しようという意図には共感できた。

Vier5 fashiondepartment
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by drmbbydrm | 2011-07-05 23:18 | PARIS COLLECTION

DRIES VAN NOTEN PRINTEMPS ÉTÉ 2012

DRIES VAN NOTEN

DRIES VAN NOTENのデフィレは15区内の工場のようなスペースで行なわれた。周りの景色はパリ郊外そのもの。
今回、自分が見たなかで最もスポーツの要素が取り込まれていた。ブラックのテープがシルエットの強調に用いられ、ひときわユニークな表情を生み出している。テープに限らず、直線やボーダーをグラフィカルに用い、クラッシックなアイテムに捻りを加えていた。近年の彼によく見られる異素材のミックスも秀逸で、コットン、ナイロン、シルクが交わっている。サファリジャケットとテーラードジャケットが一緒になった服など、異ジャンルのミックスも多々あり、非常に文脈の多いコレクションであった。

DRIES VAN NOTEN (finale)
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by drmbbydrm | 2011-07-04 22:24 | PARIS COLLECTION

VISVIM PRINTEMPS ÉTÉ 2012

visvimのプレゼンテーションでは、さながら民藝館を訪れたかの様な気分を味わった。
今回は、BOROから影響を受けたコレクションを発表。様々な手仕事に触れることができた。
入口では資料館のような趣をかもしていたため、自分が入る前に、フランス人の家族が興味深そうに見、中に入ろうとしていた。エントランスを抜けたところに、江戸時代の着物を解し、生地を再構築したという布が敷かれており、思わず見入る。

屋内はvisvimの店舗のようにレイアウトされており、壁にはデザイナーが作ったという、昔の布地をパッチワークしたオブジェがいくつか掛かっていた。まるでギャラリーの様な趣。
日本をはじめ、各国の職人芸とvisvimのプロダクトが見事に同居している。アンティークのボタンを付いた本藍染めのコットンリネンのシャツや、土壁のような色合いのTシャツが並ぶ。和柄をデジタルプリントしたリュックや、はっぴをリデザインした様なシャツもあった。日本製とフランス製のスカーフが一緒に展示されていたりと、プロダクトの間で文化の違いを比較できるのが興味深い。また、Faliero Sartiとコラボレーションした独特の色合いのスカーフも目を引いた。
最も印象深かったのは「下駄」である。これは新潟の職人が一点ずつ制作しているという。これに鼻緒の部分をラグジックというvisvim独自の素材でデコレーションしていた。木材のみで接合された下駄は高尚な雰囲気を醸していた。
今回のプレゼンテーションを見、柳宗悦の名が浮かんだ。彼は日本の民藝運動を牽引した人物で、日本の経済成長の裏で埋もれてしまう、この国の手仕事をリサーチし、大衆に広めた人物である。ISSEY MIYAKE MENでも感じたが、日本の文化背景をこの地で再発見することになるとは思いもしなかった。ただ、このブランドと柳氏との違いは、伝統を自らの精神に基づき、リプロデュースしたところにあると思った。
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by drmbbydrm | 2011-07-04 22:15 | PARIS COLLECTION

JUUN. J PRINTEMPS ÉTÉ 2012

JUUN. J

JUUN. Jは韓国ソウル出身のデザイナー。2007年以降、パリで発表をしている。
数体のルックが歩いた後、ふと「これは折り紙のようだ」という印象が脳裏を過った。
今回のテーマは「DEVIATED」。外れた、逸脱された、という意味合いであろうか。
丁寧に織り込まれた衣服たちが登場してゆく。クラシックなアイテムに少し捻りを加え、襟の部分を滑らかに立たせている。微細な起伏に折り紙を彷彿したのだろう。服によって生まれた微妙な隙き間が、横に拡がってゆく。しかし、色が単調に見え、若干の痺れをきたしていたところ、フィナーレでカラフルなコートを纏ったモデルが次々と現れ、目が醒めた。

JUUN. J
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by drmbbydrm | 2011-07-04 01:39 | PARIS COLLECTION

RICK OWENS PRINTEMPS ÉTÉ 2012

Rick Owens

RIck Owensは確実に唯一無二のデザイナーである。彼は新しい民族服を作ろうとしているのではないだろうか。一見パターンが特殊でアンウェアブルに見えるものの、肉体に沿うようにデザインされているため、彫刻的な美しささえ感じる。
コレクションではホワイト、ブラック、薄いベージュ、Rickのシグネイチャーカラーである鉱山を彷彿とさせるグレーというミニマルな色使い。縦に長いシルエットが多く、ジャケットにスカートを合わせたものや、修道着のようなワンピースのルックが登場した。正面だとロングスカートに見える後ろ部分は、膝まできており、動くたびに擦れてとてもセクシーであった。時代は新たなるセクシャリティを求めている。グラフィカルな装飾も上手く、一定の美意識に基づいたデフィレであった。
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by drmbbydrm | 2011-07-03 00:52 | PARIS COLLECTION

ISSEY MIYAKE MEN PRINTEMPS ÉTÉ 2012

ISSEY MIYAKE MEN

藤原大氏からデザインチームへと引き継がれたISSEY MIYAKE。それに伴いブランド名をISSEY MIYAKE MENと改名し、デフィレを行なった。
テーマは「BLUE」。この色の持つ神秘性や透明感、海や空の深みからインスパイアされたコレクションを披露。モデルが舞台に一斉に現れた後、デフィレはスタートした。実際、青・藍を基調とした服が多く、染め物が美しい。抽象画のように藍染めされたシャツには目を奪われた。また、(袴とサルエルの中間のようでもある)豊かなシルエットのパンツが、個性を引き立てており、ミニマルなクリスタルの腕時計も清涼感に満ちていた。
ISSEY MIYAKEのアイデンティティは日本の伝統とデザインの同居にあると思う。それを上手く引き継いだコレクションであった。

ISSEY MIYAKE MEN
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by drmbbydrm | 2011-06-30 04:10 | PARIS COLLECTION