Dream Baby Dreaming

カテゴリ:BOOKS & (MAGA)ZINE( 2 )

ニューヨーク三部作

a0141535_22361286.jpg

現代アメリカを代表する作家といわれているポール・オースター。彼の初期の3作はニューヨークが舞台の群像劇であるため、俗にニューヨーク三部作と呼ばれている。
今年なって、初めてオースターのこの三部作のうち「幽霊たち」、「鍵のかかった部屋」を読み、独特の物語構成に引きつけられてしまった。彼の作品のほとんどを柴田元幸が手がけており、オースターの作品はやはり柴田訳でないと先の2作で味わった快感は十二分に得られないだろうと思い、三部作のうち柴田訳ではない「ガラスの街」は、しばらく保留にしていた。
が、最近になって「EYESCREAM」で柴田訳の「ガラスの街」がいつの間にか刊行されていたことを知り、すぐに本を手に取りレジへと向かった。
自己と他者の境界が、ニューヨークという都市環境であいまいになってゆく様は安部公房の小説を思い出さずにはいられない。オースターの三部作は探偵小説のようでありながら、真相を描かない。自己というものは、極めて脆弱な基盤に成り立っているということに気づかされる思いだ。

from OKASHOW
[PR]
by drmbbydrm | 2009-12-21 22:47 | BOOKS & (MAGA)ZINE

みる花椿

a0141535_2352583.jpg

久しぶりに「花椿」2010年1月号を購入。

「花椿」は資生堂が刊行しているファッション誌。
奇数月はビジュアルメインの「みる花椿」、偶数月は文芸誌寄りの「よむ花椿」という体裁をとるようになってから久しい。ファッションに限らず、文学、アート、音楽、演劇、建築、食、、、と様々な文化を幅広く分かり易く紹介している。お値段100円。デザインは誕生当初から仲條正義が担当しており、過去40年のデザインワークが「花椿ト仲條」という書籍にまとめられている。この本は、自分のなかでずっとウィッシュリストに入っている。なかなか買えない。

「みる花椿」は毎号トップにファッションシューティングのページがあるのだが、今回はなんと直島が舞台だ。直島はアートの島として知られている。誌面では、今年に作られた大竹伸朗の銭湯「I♥湯」を中心にコミカルにモデルたちが佇んでいる。見ていたらまた直島に行きたくなってしまった。
また、東京都現代美術館で偶然見かけた「大西麻貴+百田有希(建築家)」のインタビューも載っていたり、「かいじゅうたちのいるところ」の記事も載っていたり、100円にしてはまことに素晴らしい号であった。

from OKASHOW
[PR]
by drmbbydrm | 2009-12-19 10:58 | BOOKS & (MAGA)ZINE