Dream Baby Dreaming

Atelier 154

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ぼくの好きなエリアは決してシャンゼリセではないと気付いたとき、どこか肩がふっと軽くなるような気がした。どこかフランクで暖かく、幾度か足を運べば顔見知りに、そうでなくても紳士に振る舞えば、ちゃんと応えてくれるようなエリアがいい。少しイタイ目に合うかもしれないが、それはそれで街の彩りを鮮やかにしているのだから、酸いも甘いも受け入れよう。そんな界隈がオベルカンフ通りだと思う。ここで偶然出会った「ATELIER 154」というお店は、先に述べたことが全て詰まっている。詳しくはこちらの記事をご覧下さい。

When I realized that I couldn't be much into Champs Elise, I felt relaxed. Perhaps I had been stressed out to fit to Paris. I mean I like the area where people are frank and warmness. If I would go there several times, I would be known, if not, I would have to be gentle for them. It would be OK so. Some times, perhaps I would disappointed about the area, I would take it. I think it is Oberkampf. And "Atelier 154" made me feel like this.
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# by drmbbydrm | 2012-01-19 19:52 | PARIS

夜を歩く地図

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from left to right: Saho Terao(寺尾紗穂),Naoki Ishikawa(石川直樹),Suiren Higashino(東野翠れん)

1月10日、原宿のVACANTで行なわれた雑誌「真夜中」のトークショー「夜を歩く地図」に行ってきた。
イスラエルや南洋諸島という私たちが慣れ親しまない国々について、3人の方々の生々しい言葉によって紡がれてゆく。イスラエル人の母親を持つ翠れんさん一家の、美しい記憶に満ちたイスラエルでの写真と、パレスチナ自治区とイスラエルの生傷のような状況を収めた直樹さんの写真との対比(ギャップ)が、この地域の持つ複雑性を否応無しに考えさせられてしまう。そして、対談時にあった「私たち」という主張をし、何かのアイデンティティに所属し隠れてしまうのではなく、「私」がどう思うのかと、各々が自分を認識して、意見していくことは今後ますます必要になってくると思う。ただ、私という認識もアイデンティティに嵌るのではないかという僕の疑問はやや宙ぶらりんになったまま。他にも、いろいろ貴重なメッセージを頂いた。ありがとうございます。
VACANT、前から行きたかっただけに遂に足を運ぶことが出来て感無量。行ったことないけど、アメリカ西海岸のピースフルな匂いを感じた!

また、VACANTに行きたいな。
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# by drmbbydrm | 2012-01-11 15:45 | DBD

Le Japon



このブログを放置し、3ヶ月余り。今、ボクは日本にいる。

この3ヶ月間は最も濃く、最も感情の浮き沈みの多い期間だったと思う。
そして、最も充実した日々だった。
ひょんなことからパリのお店の取材を始め、数多くの人々と出会い、自分の世界がパリの中で広がってゆくのを感じ、いよいよ何かが起こりそうというタイミングでの帰国。幾分エンジンのかかるのが遅い性分で、本当にやりたいことでさえ、他人のプッシュができないと動けないタイプであったことを心から反省すると同時に、いま存在していることのありがたみと、今後、人としてどうありたいかを再確認することができただけでも、地図を持たないものであったにせよ、ボクのパリ滞在は恵まれたものであったと思う。

この街で自分が気になる場所に行き、会ってみたいと思う人に会うことができたのは本当に幸運なことだったと思う。そこには多くの人のアドバイスがあった。ここでお礼を申し上げたい。3ヶ月前はパリの建物が墓石に見えてしまっていたのが、にわかに信じがたいけど。何であんなにも辛かったのか。それは自分が街との関係を上手く築けていなかったからにつきる。目標意識もなく、自意識過剰になり、かなりギスギスしてしまい、楽しめるものも楽しむことができず、ただただ自分で勝手にパニック状態に陥っていた。パリは人々に自ら寄りそることはしないけど、ボクはこういう人間だから何卒よろしくお願いしますと言えば、誰彼構わず、迎えてくれる心優しい街だと思う。治安の悪さも耳にするけど、ボクも一回定期入れや家の鍵を擦られて途方に暮れたことがあるけど、(ちょっとオブラートに包んで)皆人間らしく優しい。少なくともインタビューした方々は、皆さんとても優しかった。ここが日本と違っているから、多くの人はパリは冷たいと感じるのかもしれない。この街はコミュニケーションがとても大事。

多くの人にJe voudrais vraiment revenir à Paris!と言い残し、最後の夜は踊って幕を閉じたボクのパリ生活。いざ離れると、とても恋しい。ここから9000kmは遥か彼方にある様に感じるが、心のなかに、いつまでもこの街の風景は宿り続けるだろう。

A bientôt!
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# by drmbbydrm | 2011-12-01 00:31 | DBD

Dans le 7é arrondissement



パリ滞在期間も残り3ヶ月余りとなった。
動機はかなり曖昧だったものの、この街で、自分自身のことを見つめることが多少なりとも出来たような気がする。自分自身が動き出さなければ、周りは反応してくれないということを痛感させられもした。意外なところでレポンスは得られるものでもある。
と書いてはみたものの、基本的にはこの街を野良犬のように徘徊しているのが僕の日常。さまよっている間は、とにかく脳を空っぽにして心の赴くままに、ただひたすら歩く。そして、驚くような場所に出会う。振り返ってみると、パリに限らず、他の街に対しても同じような行動を取っている。もしかしたら、生来の寄り道好きなのかもしれない。あらゆる点において。

先日は7区内を勝手気ままに歩いた。地図を持参していても、犬の様にマーキングしないのが僕の悪い癖だ。上の写真の公園に再び訪れることができるか分からない。素敵な公園。下の写真は「Deyrolle」という昆虫、動物の剥製が売られているお店。孔雀やライオン、シロクマが至近距離で置かれているため、隅々まで観察することができる。瞳孔を見ると、それらは生きていないと分かるのだが、動物園では見られない毛並みや歯の部分まで見れる分、妙にリアリティがある。店内の空間は時が止まってしまったかのような、生きながらに死んでいるかのような、独特の命のリズムを刻んでいた。


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# by drmbbydrm | 2011-08-14 20:45 | PARIS

CINÉMA EN PLEIN AIR



月日は流れて、パリはいまヴァカンスの期間である。エッフェル塔や凱旋門は、観光客で賑わっている。パリの人々はこの街を抜け出し、存分に各々のヴァカンスを楽しんでいることだろう。お国事情として、皆が一斉にヴァカンスを取るのではなく、時期をずらして取るらしい。例えば、子供を持つ人を優先させるといったように。

住人のいない空虚なパリ、観光客ばかりのパリ。

しかしヴァカンスに出掛けない人々のためにも、パリは創意工夫をこらしている。今回は、自分の住んでいる場所みたく、パリのすみっこで行なわれるフィルムフェスティバル「CINÉMA EN PLEIN AIR」について述べようと思う。
このイベントはParc de la Villetteの屋外のスペースを用い、7月19日〜8月21日まで開催される。日没時、だいたい22:15〜22:30に開始され、毎回一本の長編映画(日によってはプラス短編映画)を上映する。なので終了は終電間近。しかしながら、屋外の開放感と鑑賞が無料ということもあり、多くの人々が訪れている。
扱う映画はフランスだけでなく、世界各国のものが揃っている。日本の映画はないものかとスケジュールを確認したところ、監督は日本人ではないものの、数年前に話題になった「TOKYO」が上映されるのを発見。これは東京をテーマにしたオムニバス映画で、3人の映画監督がこの地をテーマに映画を製作したもの。未観賞であったため、この際観ることにした。付け加えとして、この「TOKYO」、なかでもLeos Caraxの「MERDE」がフランス人にどのようなリアクションをもたらすのかが気になったのも、僕に足を運ばせた理由のひとつ。
実際の映画は想像力を刺激する素晴らしいもので、日本人、東京に暮らす人々のセンシティブな部分が見事に描かれていた。先の「MERDE」は、怪人Merdeが東京の街を襲うという内容で、このセンシティブな部分に警笛を鳴らしたかのような作品であった。この極端な怪人を笑うのか、恐れおののくのかが大きな分かれ目であり、僕は恐れるまでは至らなかったものの、社会の風刺としてドライに観ていた。この映画で驚いたのは、多くのフランス人が終始笑っていたことであり、出自や国民性の違いを感じずにはいられなかった。こう思うのも僕がセンシティブな日本人だからだろうか。これがMerde à Parisだったら彼らのリアクションも異なるのだろうか。。。

そして、写真は「TOKYO」と合わせて上映されたMichel Gondryの「La Lettre」から。


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# by drmbbydrm | 2011-08-01 20:29 | PARIS