Dream Baby Dreaming

VISVIM PRINTEMPS ÉTÉ 2012

visvimのプレゼンテーションでは、さながら民藝館を訪れたかの様な気分を味わった。
今回は、BOROから影響を受けたコレクションを発表。様々な手仕事に触れることができた。
入口では資料館のような趣をかもしていたため、自分が入る前に、フランス人の家族が興味深そうに見、中に入ろうとしていた。エントランスを抜けたところに、江戸時代の着物を解し、生地を再構築したという布が敷かれており、思わず見入る。

屋内はvisvimの店舗のようにレイアウトされており、壁にはデザイナーが作ったという、昔の布地をパッチワークしたオブジェがいくつか掛かっていた。まるでギャラリーの様な趣。
日本をはじめ、各国の職人芸とvisvimのプロダクトが見事に同居している。アンティークのボタンを付いた本藍染めのコットンリネンのシャツや、土壁のような色合いのTシャツが並ぶ。和柄をデジタルプリントしたリュックや、はっぴをリデザインした様なシャツもあった。日本製とフランス製のスカーフが一緒に展示されていたりと、プロダクトの間で文化の違いを比較できるのが興味深い。また、Faliero Sartiとコラボレーションした独特の色合いのスカーフも目を引いた。
最も印象深かったのは「下駄」である。これは新潟の職人が一点ずつ制作しているという。これに鼻緒の部分をラグジックというvisvim独自の素材でデコレーションしていた。木材のみで接合された下駄は高尚な雰囲気を醸していた。
今回のプレゼンテーションを見、柳宗悦の名が浮かんだ。彼は日本の民藝運動を牽引した人物で、日本の経済成長の裏で埋もれてしまう、この国の手仕事をリサーチし、大衆に広めた人物である。ISSEY MIYAKE MENでも感じたが、日本の文化背景をこの地で再発見することになるとは思いもしなかった。ただ、このブランドと柳氏との違いは、伝統を自らの精神に基づき、リプロデュースしたところにあると思った。
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by drmbbydrm | 2011-07-04 22:15 | PARIS COLLECTION