Dream Baby Dreaming

Le Bon MarcheにてVoyage d'Hermèsが香る



パリの左岸にある「Le Bon Marche」は個人的に一番好きな百貨店である。ここはSaint-Germain-des-Présの端に位置しており、大きな観光スポットが特にないので、いつ来ても落ち着いている。この界隈にはスノッブで裕福な人々が住んでいるためか、店のレイアウトや企画展示も他の百貨店とは一線を画している。例えば、商品と商品との間隔。隙間を埋めず、余白を贅沢に使った陳列。また、ファッションウィークの最中には、Diorのオートクチュールの展示を行なっていた。トイレが最上階にしかないのもご愛嬌。

更に、目を喜ばせてくれるのが、入口付近や1階の通路に所々展示されているParfum(香水)の展示である。通常なら、香水とサンプルがあるだけだが、ここでは香水のイメージソースも合わせて展示されているのだ。例えば、ウッドの香りなら、香水の隣にウッドを添えるといった様に。それが、あまりにも品が良いのだ。

今回の投稿は香水に関連した話。Le Bon Marcheの売り場をうろうろし、ふとエルメスの香水コーナーの前に立ち止まっていると、この百貨店のマダムが寄って来ては、日本人かと尋ねてくる。そうだと答えると、彼女はエルメスの香水に関心があるのを察したらしく、香水の近くにあるポストカードを取り出し、そこに香水を4〜5回吹きかけ、「いい匂い。Bonne Journée ♪」と言い、手渡してくれた。香りもそうだが、ポストカードの完成度も素晴らしかった。ポストカードは3枚綴りになっており、一枚めくると、香水を吹き付ける紙がある。この紙が水に反応するようになっており、マダムが香水を吹き付けるたびに、香水のボトルのデザインが浮かび上がってきたのだ。これには感動せずにはいられず、ラグジュアリーの真髄に触れた気がした。そして、今も机の引き出しで香るVoyage d'Hermès。


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by drmbbydrm | 2011-04-26 06:33 | PARIS