Dream Baby Dreaming

'God Machines' by Robert Longo, Paris

デジタルメディアの台頭により、写真と絵画の境界は全く無くなった。
個々人の表現に留まっていたイメージは、意図をせずともウェブを流れ、不特定多数の目に晒される様になった。
かくいう自分自身も多くのイメージをウェブに挙げている。
このイメージの氾濫は、人々の一体何を変えてしまったのだろうか。
水増しされた分だけ、各々のイメージの強度は弱くなり、人々の感度は衰えてしまったのだろうか。

'Untitled (Mecca) by Robert Longo, 2011

Robert Longoの個展がパリのGalerie Thaddaeus Ropacで開催されている。
彼の作品を初めて知ったのは、Bottega Venetaのキャンペーン写真なので、まだ日は浅い。
1980年代前後、彼は、人々のモーションキャプチャーを捉えた「Men in the Cities」シリーズによって、ニューヨークで脚光を浴びた。先のBottega Venetaも、このシリーズに倣ったものであった。

そして、今回の個展では、彼の絵画作品が展示されていた。これが極めて写真的に描かれており、あからさまでないにしろ、ブレやボケ、陰影やネガの質感まで漂ってくるものであった。この試みは、リアリティの不在を埋めるものではない。むしろ、多くのイメージの間に流れる「ゆらぎ」のようなものが表現されていることに真価を感じた。
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by drmbbydrm | 2011-04-16 07:31 | PARIS