Dream Baby Dreaming

コルビュジェに触れる



パリ14区の隅っこにCité Internationale Universitaire de Parisというエリアがある。ここは世界中の学生が住む総合施設だ。偶然知り合ったスイス人の友達がここに住んでおり、案内をしてもらうことになった。公園のなかにそれぞれの国の学生が住む建物が点在し、その中央部にホールやアトリエ、図書館、プールを総括する建物があるという感覚をおぼえる。そして、国毎にデザインの異なる建物は外観を見ているだけでも楽しく、個性を遺憾なく発揮している。日本館もあり、旅館を縦に引き延ばしたかの様なデザインであった。
各国の建物を見、練り歩いた後、いよいよ「スイス館Fondation Suisse」を案内される。これは近代建築の巨匠ル・コルビュジェが手掛けた建物である。目に入った途端、外観の直線のしなやかさに目を奪われてしまう。この建物に限らず、各国の建物は通常入ることは出来ない。本当に偶然の出会いに感謝しつつ、中に入ると、いつまでも真新しい建築がそこにあった。光がつねに満ち、ゆるやかな曲線を描く階段や美しいロビーの絵画、ところどころを彩る壁の色合いや彼の家具たち。部屋も案内してもらえたのだが、部屋内のレイアウトもコルビュジェの手によって施されており、心底羨ましかった。
写真も撮ろうとカメラを持参したのだが、この建物を撮ることがいかに難しいかを思い知らされた。一見ミニマルに見えるのだが、ディティールの文脈があまりに多いため、焦点が定まらないのだ。
そういうわけで、ごく一部のものしか撮ることができなかった。
友人が許してくれるのなら、もう一度撮りに行きたい。是非。


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by drmbbydrm | 2011-02-28 05:39 | PARIS